英検1級2次スピーキング対策
英検1級取得については一筋縄ではいかなかった。1次は一発で受かったものの、初めて受けた2次スピーキング試験は素点4,5,6,7と散々な結果だった。
事前にしたこととしては、ライティングで「最短合格! 英検1級 英作文問題完全制覇」を使用し、これがスピーキングでも使えそうだったので、書いた作文30個を読み上げてスマホに吹き込む、聞いて内容を覚えていえるようにする、といったことをした。これがダメだった。
不合格判定後、スクールの無料体験やYoutubeを参考に、何が悪かったか、どうすれば正しい方向に進めるのかを考えた。その結果わかったことは、
- 英検2次はスピーキング試験であり、それは「話す」力を測定する試験。「覚える」力を測定する試験ではない。
- スピーチを組み立てるには、ネタをストックすることが必要。ネタのストックは暗記して読み上げることとは異なる。要素を理解しておき、口に出せるようにしておくことが必要。
- スピーチの説得力を増すには、exampleが大事(重要!)。
- 英語を話すとは、脳内の考えを英文にして出力すること。アイディアを英語に変換して話すことについて、慣れないといけない。
- ネイティブ発音よりも、抑揚と声の大きさ、はっきりさが大事。
いくら英作文をしたものを丸暗記しても、ほぼ間違いなくそのトピックは本番で出題されない。それであれば、決め打ちするのではなく、汎用性の高いネタを仕込んで幅広く使える情報をストックしておくべき。
このために、私は日経新聞をチェックし、英検に出てきそうなトピック記事があればポイントをノートに英文で記載し、口で言えるようにする、という練習をした。本だと情報が古いので△。ネット記事でもいいが、やはり新聞は背景も含めて書いてある場合が多いので有用。具体例をストックしておけば、スピーチの説得力も増す(例えば、移民が1%増えればGDPが1%増える傾向がある、だから移民受け入れは賛成する、など)。
さらに、英文表現を口から出やすくするために、「最短合格! 英検1級 英作文問題完全制覇」を使い、左側の日本語部分をさっと読む→自分の英語で話す訓練をした。
また、英検2次の質問をプールし、自分なりのスピーチも行ったほか、Value Englishという格安ネット英会話サービスでレッスンも受けた。格安なのに質がべらぼうに良く、素晴らしいサービスであった。何度もフィリピン人講師に面接をやってもらい、場慣れすることができた(初めは汗をだらだらとかきながらスピーチした💦)。
そうして挑んだ2回目の2次、1回目よりもかみ合ったスピーチをすることができ、またInteractionもうまいこと意見が言えた。結果は素点8,9,9,8で合格、晴れて1級ホルダーとなれた。
この経験によって、TOEICの勉強では培うことができない力を手に入れ、スピーキング力を一段上げることができたように思う。
この記録が、これから英検を受ける方やスピーキング力を上げようとしている誰かの参考になれば幸いです。
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